移転前のサイトからの転記です。日付は当時のものを使用しています。文言などは若干修正を入れています(7年前なので表現が若くて恥ずかしい)。
DE0を個人輸入して動作確認を終えました(輸入と言ってもただのネットショッピングです)。はじめにDE0の購入価格を調査したところ、日本代理店から購入すると2万円前後でした。そんな中、Digi-Keyでは13,312円だったため個人輸入に挑戦することにしました。まずは正確な出費を把握するためにDigi-Keyの関税や消費税、送料について調べてみます。
Digi-Key購入前調査
関税について
ご注文に関してよくあるご質問と回答によると、関税はDigi-Keyが支払ってくれるとのことでした。
全てのご注文はアメリカのDigi-Key流通センターから出荷され、関税/消費税は当社が支払い(但し、消費税はインボイスに記載してご請求させて頂きます)、お客様のもとにお届けします。
消費税について
消費税によると、商品代金と送料の合計金額が¥10,000以上の場合には、8%の消費税が加算されるとのことでした。
税関で定められた消費税計算方法 計算例:
- 合計金額(代金+送料) ¥56,876 (千円未満切捨) → ¥56,000
- 56,000 x 6.3% (内国消費税) =3,528 (百円未満切捨) → 3,500
- 3,500x 17/63 (地方消費税) = 944 (百円未満切捨) → ¥900
- 3,500 + 900 = ¥4,400が消費税となります。
送料について
送料によると、商品代金7,500円以上の場合は送料無料とのことでした。
商品代金7,500円以上のご注文の送料は無料となります*。商品代金7,500円未満のご注文のアメリカ合衆国、ミネソタ州、シーフ・リバー・フォールズからの送料は、一回につき一律2,000円です。
流石大手といったところで、何も問題なさそうです。少々面倒ですが、7,500円~10,000円に収まるように分割して注文すると安く済みそうです。尚、銀行振込の場合はDigi-Keyで買った部品の代金振込みでに記載されている通り、銀行へ支払う振込み手数料に消費税は不要なので注意です。では早速購入手続きに進みます。
DE0の注文
- Digi-Keyの検索フォームに「DE0」を入力。NANOとCVも表示されるので注意して選択。
- 数量を「1」としてカートに追加。
- レジへ進むをクリック。
- “ゲストとして続行”をクリック。
- 納品先住所を半角英数字で入力。このとき、「個人のご注文」を選択すること。住所→Address変換サイトを使用すると記入が楽。
- 納品先連絡情報を入力。電話番号は+81で記入すること。
- 輸出管理情報を入力。ここはきちんと書かないと連絡が来るらしい。顧客タイプは個人とし、再販しない旨を記載。用途は民生用電子機器、追加情報に「Personal Electrical Hobby Pourpose」と記載。
- “発送に進む”をクリック。
- “お支払に続く”をクリック。
- クレジットカード情報を入力し、“カードを追加”をクリック。
- “注文内容の確認に進む”をクリック。
- 注文内容を確認し、“ご注文”をクリック。
以上、Digi-Keyから注文受付のメールが届いたら完了です。
届きました
注文からひと月程度で届きました。
パッケージのボードが明らかにDE0ではないので焦りましたが、よく見ると右上のALTERAロゴがUNIVERSITY PROGRAMになっていました。どうやらアカデミック版だったようで、内容物によらず同一パッケージみたいです。安心したところで開封します。
ボードは思っていたよりもコンパクトでした。ボード中心のロゴもUNIVERSITY PROGRAMになっていましたが、このシルク以外は一般のものとの違いは無しということなのでひとまず安心です(なぜアカデミック版だったのか、という点には深入りしないことにします)。
動作確認
付属の動作確認ツールを使用します。まず初めにDE0とPCを接続するためのUSB-Blasterドライバをインストールします。ドライバはQuartusをインストールしたC:\altera\13.1\quartus\drivers直下に入っているので、デバイスマネージャーから指定します。
続いてDE0の付属ディスクからControl_panelフォルダをPCにコピーします。「DE0_ControlPanel.exe」が動作確認用ソフトウェアです。ただここで問題発生。「DE0_ControlPanel.exe」を実行しても「jtag_client.dll」が無いと怒られ接続できませんでした。DE0 始動! しかし、Control Panel 動かずによると、quartus/bin フォルダ内の「jtag_client.dll」「dinkum_alt.dll」をControl Panelと同じフォルダにコピーすることで解決したと報告されていたため、試してみるとあっさり解決しました。自力で解決しようとしたら数日経っていたと思うので、WEBリソースの豊富なDE0を選択して正解だったと感じます。
Control PanelではLEDや7-SEG、プッシュボタンやVGA出力などの動作確認が行えます。
その中で唯一SDカードの読み込みテストが通りませんでした。マニュアルを確認してみると以下の記載がありました。
The size of the SD card should be less or equal to 2GB.
Also, it is required to be formatted as FAT (FAT16 or FAT 32) File System in advance.
どうやらSDカードは2GBまでのFAT16/32フォーマットしかサポートされていないようです。32GBのSDカードでテストしていたので、通らなかったようです。さすがに2GBのSDカードは持っていなかったのでAmazonで購入しました。900円程度でしたが、同じシリーズの16GBよりも高いです。笑 いずれ必要になる日が来るかもしれないと考え、ついでにSDHCの16GB品も買っておきました。
無事読み込んでくれて一件落着です。いよいよFPGA実装に進みます。